相互にフィードバックを行える営業組織の作り方

June 11, 2023

今回は、営業組織の成長に欠かせない要素であるフィードバックについて
考えたいと思います。

フィードバックとは

フィードバックとは、自分の行動や成果に対して、
他者から評価や意見をもらうことです。

フィードバックを受けることで、

自分では気づかなかった問題点や改善策を知ることができます。

また、フィードバックを与えることで、他者の成長を支援したり、信頼関係を築いたりすることができます。

しかし、フィードバックは簡単に行えるものではありません。

フィードバックを受ける側は、
批判されていると感じたり、自尊心が傷ついたりすることがあります。

フィードバックを与える側は、
相手の感情を考慮したり、適切なタイミングや方法を選んだりすることが必要です。

また、フィードバックは上司から部下への一方通行ではなく、
同僚や部下から上司への相互的なものであるべきです。

では、どうすればフィードバックを相互に気兼ねなく行える
営業組織を作ることができるでしょうか。

以下にいくつかのポイントを紹介します。

１．フィードバックの目的と基準を明確にする

フィードバックは、自分や他者の成長や目標達成のために行うものであることを
意識する必要があります。
フィードバックは、個人的な感情や好みに基づくものではなく、
客観的な事実やデータに基づくものであるべきです。
また、フィードバックは、営業組織やチームの共通のビジョンや方針に沿って
行うものであることを認識する必要があります。

２．フィードバックの頻度とタイミングを決める

フィードバックは定期的に行うことが重要です。
長期間放置すると、問題が深刻化したり、改善の機会を逃したりする可能性があります。
また、フィードバックはタイムリーに行うことが望ましいです。
具体的な事例や状況を振り返りやすくなりますし、早期に対策を講じることができます。
例えば、営業活動後にすぐにフィードバックを行ったり、定期的なミーティングや面談でフィードバックを行ったりすることが考えられます。

３．フィードバックの方法と内容を工夫する

フィードバックは、相手に伝わりやすく、受け入れやすく、実行しやすくすることが
大切です。
そのためには、以下のような方法や内容を工夫することが有効です。

フィードバックは、対面で行うことを原則とする。
メールやチャットなどの非対面のコミュニケーションでは、表情や声のトーンなどの非言語的な要素が伝わりません。そのため、相手の反応を読み取りにくかったり、誤解や感情的な反発を招いたりする可能性があります。
フィードバックは、具体的で分かりやすく伝える必要があります。
抽象的な言葉や評価では、相手に何が問題であるか、どう改善すれば良いかが伝わりません。そのため、フィードバックは、具体的な事例や状況を示し、その行動や成果に対してどのような影響があったか、どのような改善策があるかを明確に伝える必要があります。
フィードバックは、ポジティブな側面も伝えましょう。
フィードバックは、問題点や改善点だけでなく、良かった点や成功した点も伝えることが重要です。ポジティブなフィードバックは、相手の自信やモチベーションを高めたり、強みを伸ばしたりする効果があります。
また、ポジティブなフィードバックとネガティブなフィードバックをバランスよく伝えることで、相手にフェアで建設的な評価をしていることを示すことができます。
フィードバックは、相手の意見や感想も確認する必要があります。
フィードバックは、一方的に伝えるだけでなく、相手の理解度や受け止め方、質問や疑問、提案や要望なども聞くことが大切です。
相手の意見や感想を聞くことで、フィードバックの内容に対する合意や共感を得たり、より良い解決策を見つけたりすることができます。
また、相手にもフィードバックを求めたり、自分からもフィードバックを提供したりすることで、相互的なコミュニケーションを促進することができます。