こんにちは。
協創マネジメントパートナーの古厩です。
本屋のビジネスコーナーを見ていると
1on1ミーティングに関する本が増えてきています。
また、管理職向けの研修でも
部下との1on1ミーティングの進め方をテーマにした
研修のオーダーが増えてきているような気がします。
本などを見ていると
コミュニケーションスキルの部分が多いな
と感じます。
では、1on1ミーティングにおいて
何を話をすると良いのでしょうか?
部下と話をしたい3つの「しごと」
1on1ミーティングをどのような目的で実施するかにより
話すべき内容は変わってきます。
ここでは、
『部下との関係を良好にし、ビジネスパーソンとして成長させる』
ということを目的にした場合で
考えたいと思います。
『部下との関係を良好にし、ビジネスパーソンとして成長させる』
には、部下とどのような話をする必要があるでしょうか?
私は3つの「しごと」について話をする必要があると考えます。
また、この3つの「しごと」に対する部下の考えを深く理解しておく
必要があります。
3つの「しごと」とは、
「私事」:部下のプライベートに関することなど
「仕事」:これは業務の状況や悩み、問題点など
「志事」:部下が目指したいこと、やりたいこと、どのようなキャリアを積みたいかなど
を意味しています。
3つの「しごと」はどのような頻度で話をする?
では、3つの「しごと」はいつ、どのような頻度で
話を聞くと良いのでしょうか。
これも部下の状況に合わせて、使い分けていく必要がある
ということは言うまでもありません。
とはいえ
一つの基準があるとするれば以下のような頻度かと考えます。
「私事」について
改まって時間や場所を決めて話をするということではありません。
いつでも、気づいたときに上司から声をかけ、話をする必要があります。
例えば、
「おはよう! なんか嬉しそうだけど。何か良いことあった?」
「この3連休はすごく天気が良かったけど、どこか行った?」
「ちらっと聞いたんだけど、親御さんの体調が悪いって耳にはさんだんだけど、大丈夫?」
などと
部下の様子を観察し、声をかけていく必要があります。
このようにプライベートのことに関することを
部下が話しても良いという範囲で理解して挙げることが出来れば
業務の割り振りにちょっとした配慮をしてあげることが出来るようになったり、
上司としてサポートしてあげられることを伝えてあげることが出来るようになります。
このようなちょっとした配慮をしてくれる上司に対して
「部下は自分の状況を把握しながら、サポートしてくる上司である」
「なにか困ったことがあれば相談してもよい存在である」
という認識をするようになります。
「仕事」に関して
日々の仕事の進捗の確認や指示に関しては
毎日行う必要があります。
そして、もう一つ大事なことは
仕事を進める上での悩みや問題点に関しては
週に1度
短時間で
構わないので部下と話をする時間を持つことをお勧めします。
この打ち合わせで重要なことは
成果が出ていないことに対して「なぜ?」と
問い詰めすぎないことが重要です。
話しかける時は
「なんか仕事を進める上で、ちょっと困っていることなんかある?」
「見ているといろいろ工夫をしている見たいけど、なんかきっかけがあったの?」
「一人で考え込んでいることがたまにあるようだけど、あれ何をかんがえていたの?
よかったらアイディア出しに付き合おうか?」
などと
上手く行っていない状況に対して、指摘をうけるかもしれない
と、思わせないようにアプローチしていく事が重要です。
あくまでも、業務を上手く進めるための相談相手に
なるという意識を持つ必要があります。
「志事」に関して
部下の「志事」に関しては、上司はしっかりと理解をしておく必要があります。
というのも、部下のモチベーションの源泉になることが多いからです。
「今後どのような仕事をやりたいと思っているのか」
「どのようなビジネスパーソンになっていきたいと思っているのか」
「仕事とプライベートをどのようにバランスを取っていきたいと考えているのか」
などなど
今後に関しては部下は思い描いていることが多いです。
とはいえ
特に若手社員などは「志事」に関して明確にすることを
1人で整理することが出来ない場合もあります。
その様な場合は
部下の考えを引き出しながら、整理し、
本当は何をやりたいのかを明確にしていく支援をする必要があります。
では、
どのような頻度で行うと良いでしょうか?
これは半期や四半期ごとに実施する
目標設定や評価面談の際にじっくりと話を聞くようにすると
良いかと思います。
そして、理解した部下の考えをベースに
日々の「私事」や「仕事」について話をしていくと良いと考えます。
上司は部下と3つの「しごと」の話をおこない、理解することで
部下と良好な関係を作り出し、成果を挙げる手伝いをすることが出来ます。
ぜひ、まずは3つの「しごと」を聞くということを意識してみてください。
では、また明日お会いしましょう.