おはようございます
協創マネジメントパートナーの古厩です
今日は コロナ禍の出口戦略を考える際に
重要となる経営者のリーダーシップ
特に変革型リーダーシップについて考えていきたいと思います 。
リーダーシップについてはいろいろな考え方がありますが
一般的には
「人を動かす影響力」
と捉えられることが多いです。
ビジネスの現場における
リーダーシップとして考えた場合はどうでしょうか
「組織や組織を構成するメンバーに対する結果を導く働きかけ」
と言い換えることができるかと思います。
今回のコロナ禍において重要となるのは
激変した状況に応じて、
自社の組織や方針や考え方を変革していくための
リーダーシップが必要になると考えます。
変革していくためのリーダーシップを考える際に
1988年にコッターに発表された
変革的リーダーシップ理論が参考になります
その理論の中で
「変革の8段階」として整理されています。
変革の8段階
- 第1ステップ:緊急課題であるという認識の徹底
- 第2ステップ:強力な推進チームの結成
- 第3ステップ:ビジョンの策定
- 第4ステップ:ビジョンの伝達
- 第5ステップ:社員のビジョン実現へのサポート
- 第6ステップ:短期的成果をあげる計画策定・実行
- 第7ステップ:改善成果の定着とさらなる変革の実現
- 第8ステップ:新しいアプローチを根付かせる
コロナ禍に対応するために会社を変革していくには
この8つのステップを一つずつ進めていく事が
大切なのは言うまでもありません。
そして
第1ステップ:緊急課題であるという認識の徹底
に失敗してしまうと、
その後のステップに進めたとしても
変革が進まなくなったり、
進みが遅くなり環境変化についていけなくなる
ことが発生してしまいます。
では、
第1ステップ:緊急課題であるという認識の徹底
を社員全員に認識させるにはどうすれば良いのでしょうか?
今回のコロナに関して言えば社員は
- テレワークが主流となり会社の毎日出社するという前提が崩れてしまっている
- 残業がすくなり、手取りの給与が減ってしまっている
- お客様先に営業にいってもお客様がそもそも会社に出社していない
- 売上が下がっているので、営業目標を達成する見込みがうすい
などなど
コロナの影響をうけていることを体感はしていると思います。
しかし、
経営者が持っている危機感と
社員が感じている危機感
では相当な温度差があることが多いです。
社員も収入の減少などで危機感は感じていますが
今日明日で路頭に迷うことになるとまでは思っていない可能性が高いです
それは、減少したとはいえ、
毎月銀行口座に給与が振り込まれているという事実があるからです。
一方、経営者は
会社の存続や社員とその家族の生活に対して責任を持っているので、
日々の会社のお金の流れをみていると、
- 利益が減っている
- 赤字になっている
- このままだと資金繰りがきつくなり、事業を続けることが出来るかどうか
不安をダイレクトに感じています
第1ステップではこの
経営者と社員との危機感のギャップをしっかりと埋める必要
があります。
ギャップを埋めるためには、
これまでもお伝えしてきた「お金のブロックパズル」を使い
社員に開示出来る範囲で、
現在の「会社のお金の流れ」と
その流れから推測できる「将来の状態」
を伝えることから始める必要があります。
会社の状況を共有することで
では、
市場の変化はどうなのか
競合他社の動きはどうなのか
といった環境変化を理解する必要性に気づき
自社が遅れているかもしれないという危機感
を持つことができるようになります。
もし
社員の動きをもどかしく感じているようであれば
まずは自社の状況の共有を「お金のブロックパズル」を
使って始めるところから始めてみませんか
では、また明日お会いしましょう