おはようございます。
「経営者のビジョンに社員を巻き込み、組織としてのパワーを引き出す」
協創マネジメントパートナーの古厩 啓(ふるまや けい)です。
昨日の社員の方のお願いに対して
社長としてどうこたえるか
考えてみたでしょうか?
本日は昨日お話しした利益10から
更に出ていくお金の解説をします。
(以下にお金のブロックパズルのどの部分の話か図解しています)
まず利益が10出ているのですから税金が発生します。
事例では税率30%とし、利益10から3のお金が出て行きます。
残ったお金が税引後利益といいます
税引後利益7=利益10-税金3
実はキャッシュフロー(現金)ベースでは
もっと、お金が手元に残っています。
それを解説していきます。
次にこの税引後利益7にある経費を繰戻します。
それは「減価償却費」と言う経費です。
ちょっと難しく聞こえるかもしれませんが
ここでは理解できなくても、全く気にする必要はありません。
「ああ、そうなんだ」といった感じで聞き流してもらっても構いません。
例えば、営業車を300万円で購入したとします。
これを一括で経費処理出来るでしょうか?
答えはNOですね。
税法上、一定額以上の備品は資産扱いになります。
そのため、300万を丸ごと経費にすることが出来ません。
なぜならば価値が1年以上続くからです。
ちなみに車の場合で税法で6年と決まっています。
大雑把に言うと
「6年で使い切ることを前提に、購入金額の6分の1を
毎年経費計上してよい」
とされいます。
つまり300万円÷6年=50万円/年となります。
購入資金300万円は支払い済みで、車は資産計上します。
そして毎年50万円の経費処理を行い
価値を6年で減らしていきます。
つまり、1年に50万円ずつが経費となります。
すると固定費が50万円増えることになります。
しかし
車は購入時に300万をはらい済みです。
そのため減価償却費は、
本当に会社にお金が減っているわけではないので、
ここで繰り戻してあげる必要があります。
そうすることで
本当に会社に残っているお金が分かるようになるわけです。
事例では税金支払い後の利益が7で
減価償却費の戻しを2としています。
ここで「本業のキャッシュフロー」が
税引後利益7+減価償却費2=本業のキャッシュフロー9
と導きだせます。
この会社では本業で稼いだお金が9残っている事になります。
次回はこの残ったお金9の使い道と4日目に社長に質問した
社員に対する答えを考えましょう。
答えに対する解説は次回行っていきます。
では明日にお会いましょう。