「経営者のビジョンに社員を巻き込み、組織としてのパワーを引き出す」
キャッシュフローコーチの古厩 啓(ふるまや けい)です。
今週はお金のブロックパズルを利用して
経営数値がどのように変わるかを考えています。
ここ数回はお金のブロックパズルを活用して
利益にどのような変化が生じるかを見てきました。
お金のブロックパズルを使いこなすことが出来るようになると
様々な経営判断を行う際のヒントを得ることが出来るようになります。
お金のブロックパズルを見ながら読んで頂くとわかりやすいので、
まだ、お金のブロックパズルの作り方をダウンロードされていないようでしたら
下記リンクからダウンロードしてください。
本日もあるシステム会社を想定して考えていきたいと思います。
システム会社の現在のお金のブロックパズルは以下のようになっているとします。
このシステム会社では、
受注1件で20万の売上
月5件の受注をしているとします。
そして
労働分配率は50%の会社になります。
このシステム会社において
今期は売上が目標の150%の好成績だったとします。
では
社員の給与はいくら増えるでしょうか?
(労働分配率は社長方針のもと一定とします)
また、会社はいくら儲かることになるでしょうか?
各項目がどうなるか確認していきたいと思います。
売上は目標の150%となりますので
100→150に増加します。
変動費は
20→30に売上が増加しているため、比例して増加します。
粗利は
80→120へ増加になります。
(粗利:120=売上:150-変動費:30)
ここまでは、以前に説明したのとほぼ同じ考えで
導き出せます。
では、
人件費の変化はどうでしょうか?
労働分配率は社長方針のもと一定にして
社員に分配することにしていますので
人件費:60=粗利:120×労働分配率:50%
となり
40→60に増加します。
実質的に人件費は1.5倍
50%の増加になります。
これだけ給料がふえるとしたら
社員も頑張った甲斐があるとおもい
来期もさらに頑張ることが出来そうですね。
これにともない
固定費は
固定費:90=人件費:60+その他:30
となり、
70→90に増加します。
最終的に利益は
利益:30=粗利:120-固定費:90
となります。
利益も3倍となります。
お金のブロックパズルは以下のように変化をします。
いかがでしたでしょうか。
この程度であれば
お金のブロックパズルですぐに確認が出来ます。
是非、自社の数値をお金のブロックパズルに入れ込み
計算をしてみてください。
では、また明日お会いしましょう。