お金の流れの「見える化」:売り上げ目標の組み立て方

おはようございます。

 

「経営者のビジョンに社員を巻き込み、組織としてのパワーを引き出す」

協創マネジメントパートナーの古厩 啓(ふるまや けい)です。

 

昨日まではお金のブロックパズルを活用して

会社のお金の流れを把握する方法を解説してきました。

 

 

今回は、お金のブロックパズルを活用して

会社の目標数値(売上目標)をどう決めていくかという話になります。

 

 

突然ですが

 

 

会社の売上目標をどのように決めていますか?

 

よくある決め方は、

 

「前年比10%増」

 

「競合より10%高めに設定」

 

「なんとなくの感覚で・・・」

 

という話を聞くことが多いです。

 

 

これだと、どうしても根拠が曖昧です。

 

 

しかし根拠が曖昧だと

 

「売上目標に対して本気になり切れない」

 

「作ってみたけれど自分でも実現できるか自信がない」

 

「社員からそんなこと言われても無理ですといわれると

 

なぜ、その数字になったか説明が出来ない」

 

といったことが起こりがちになります。

 

 

 

そうならないために

お金のブロックパズルを活用する必要があります。

 

 

その秘訣はだた一つ

逆算思考で目標を決める

です。

 

 

 

では、逆算思考で目標を決める方法を解説していきます。

考えるべきことは、たった3つのことです。

 

1.利益目標を決める
利益目標=(来期繰越金+借金返済額+設備投資額)÷法人税率

 

2.粗利目標を決める

粗利目標=利益目標+固定費予算(人件費+その他固定費)

 

3.粗利を確保するための売上目標を決める

売上目標=目標粗利÷粗利率

 

 

1~3の順番で考えていけば売上目標は算出できます。

 

これはこれまでお金のブロックパズルの解説をしてきましたが

全くの逆の考え方になります。

 

 

 

一旦売上目標が算出出来たら

 

 

そのあとは

 

 

本当にその売上目標が達成可能であるか、どうかを検証していきます。

 

その際は

 

各項目をどれくらいの数値にしていきたいかを考え、

 

そのうえで、

税理士や役員、

そして、わたしのようなキャッシュフローコーチと検証を行い

決定をしていきます。

 

このような逆算思考での組み立てと

周囲からの意見を反映さえていくことにより

根拠がある数字が出来上がっていきます。

 

 

どうですか

結構簡単だと思いませんか?

 

 

たしかに簡単なのですが、実は大変なことが一つあります。

 

 

それは、検証を行っていくには、根気よく試行錯誤を何度も繰り返す

必要があるということです。

 

 

おそらく最初に出来上がら売上目標は、

これ本当に達成できるのと思うぐらい大きな数字が

出てくる可能性が多いです。

 

 

それは、あれもやりたい、これは残したい、

社員にも報いてあげたい

などなど、

 

 

社長の想いが入っているからです。

 

 

では、その時はどうするかというと

 

今度は売上目標を組めあげるときとは逆に

 

変動費を下げることが出来ないか

粗利率をどうにかできないか

固定費で削減出来る者はないか

 

 

など

 

 

お金のブロックパズルの各項目をひとつづつ見直し

していく必要があります。

 

お金のブロックパズルを頭から考えることと、

お尻から考えることを何度も往復し考えることで、

各項目が洗練されていき、達成可能性の高い数字が出来上がっていきます。

 

 

これを一人で行うことは結構根気と時間がかかります。

 

なるべく役員、税理士、そして私のようなキャッシュフローコーチに

協力してもらうことをお勧めします。

 

 

これまで

 

 

現状のお金の流れが見える様なるお金のブロックパズルの使い方と

来期の目標を立てる時の使い方を解説してきました。

 

 

これは、社長がお金のブロックパズルを使い、

決算書から必要なデータのみを抜き出し、

ざっくりお金の流れを把握し、意志決定出来るようなる

のが目的です。

 

 

是非、お金のブロックパズルを活用し

1日でも早く漠然としたお金の悩みから解放され

本業のアクセル全開で取り組める

状態を作り上げていただけましたら幸いです

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